視力が求められる職業18選!目の健康を保ち未来の可能性を広げよう
人の命を預かるなど業務内容に応じて、視力が求められる職業は多くあります。でも身体の特徴を理由に希望の仕事を断念するのは、悲しいですよね。
「視力が求められる職業は? 」「子どもの将来の選択肢を広げるためにも、目の良さが大切な仕事を知りたい」「視力をキープする方法は?」と思う方もいるのではないでしょうか?
今回は視力が求められる職業18選と、目が悪くならないコツをお伝えします。本記事を読めば、視力が必要な仕事の新たな発見でき、目の健康を保ち、あなたや子どもの未来の可能性を広げることができるでしょう。最後までお見逃しなく!
視力が求められる職業18選
視力は、次の2つに分類されます。
- 裸眼視力:メガネやコンタクト等を使わずに測った視力
- 矯正視力:眼鏡やコンタクト等を使って測った視力
職業の内容次第では、各々細かい規定が定められています。視力が求められる職業を18個、ご紹介します。
①警察官
警察官は、犯罪から市民の安全を守るため奮闘します。両眼に以下いずれかの視力が求められる職業です。裸眼で0.6以上、メガネなどで矯正して1.0以上の視力が必要です。
*参考 令和3年度警視庁採用サイト
②刑務官
刑務官は、罪を犯した受刑者の生活を監督します。裸眼視力が片目でも0.6に満たない場合、なれません。しかし矯正し、両眼で1.0以上あれば問題ないです。
③法務省専門職員
法務省専門職員は、「保護観察官」「矯正心理専門職」「法務教官」の3つに分類されます。それぞれの役割は次のとおりです。
- 保護観察官:非行少年や受刑者の社会復帰後の生活をサポートし、再犯防止に尽力
- 矯正心理専門職:非行少年や受刑者との面接や心理検査で犯罪動機を探り、更生に向けたプログラムを提案
- 法務教官:非行少年等へ矯正教育
保護観察官区分を除き、裸眼視力が両眼共0.6以上が求められます。例外として矯正し双方の目で1.0以上になれば、問題ありません。
*参考 2022年度国家公務員法務省専門職員採用試験受験案内
④皇宮護衛官
皇宮護衛官は、皇宮の警備や皇族の護衛をします。裸眼または矯正し両眼で0.8以上、左右の目は各々0.5以上の視力が求められる職業です。
⑤自衛官
自衛官は国の防衛と災害派遣、国際平和協力活動をします。両方の裸眼視力が0.6以上、もしくは矯正した状態で0.8以上必要です。
*参考 自衛官募集ホームページ
⑥消防士
消防士は消火活動や火事被害者の救助、 応急処置、搬送をします。片目で各々0.3以上かつ両眼で0.7以上が求められる職業です。裸眼に限定されず眼鏡やコンタクトを着用した矯正視力で基準を満たせば、 問題ありません。
*参考 東京消防庁ホームページ
⑦小型船舶操縦士
小型船舶操縦士は、小型船を運転し、大型の船へ食料や物資を輸送したり、港内清掃ボートの操縦をしたりします。
矯正視力を含み、両眼共0.5以上が求められます。片目が0.5未満の際は、他の眼が0.5以上かつ視野左右150度以上が条件です。夜間に船舶の灯火の色を識別できる点も、重要視されます。
*参考 国土交通省ホームページ
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⑧海技士
海技士は、大型船舶の乗務員が取得する必要がある資格です。矯正した後の視力として、下記の視力が求められます。
- 航海:両眼共に0.5以上
- 機関:両眼で0.4以上
- 通信と電子通信:両眼共に0.4以上
*参考 国土交通省神戸運輸監理部
⑨海上保安官
海上保安官は船や航空機で海洋の治安を守り、 環境保全の活動をする職業です。裸眼もしくは矯正視力が片目でも0.6に満たなければ、受験資格から外れます。
⑩宇宙飛行士
宇宙飛行士は地球を飛び出し、宇宙船の操縦や科学実験をします。両眼共に、矯正視力が1.0以上必要です。
⑪パイロット
パイロットは、飛行機を操縦する職業です。裸眼での視力の規定はなく、眼鏡とコンタクトにおける矯正視力が両目とも1.0以上あれば問題ありません。
ただし、「各目の屈折度(光を屈折させる力)がー6.0~+2.0ジオプトリー(レンズの度の単位)内であること」「オルソケラトロジー(角膜矯正による視力補正)を6か月以内に受けていない」といった条件もあるので、注意が必要です。
*参考 JALホームページ
⑫客室乗務員
客室乗務員は旅客機内で接客サービスをし、緊急時はお客様を誘導します。裸眼もしくはコンタクトの矯正視力(眼鏡は不可)が、両眼共1.0以上必要な職業です。
*参考 ANAホームページ
⑬電車運転手
電車運転手は矯正視力も含め、両眼で1.0以上かつ片目ずつで 各々0.7以上でなければなりません。安全に目的地まで人を運ぶ仕事柄、正常な視機能と視野、色の見え方も求められます。
*参考 日本民営鉄道協会ホームページ
⑭騎手
騎手は馬に乗り、操縦します。矯正視力も含み両眼で0.8以上かつ、片目も各々0.5以上必要です。ただし眼鏡は不可で、ソフトコンタクトレンズのみ矯正に使用することが可能です。
*参考 JRAホームページ
⑮競艇選手
競艇選手はボートレースに参加し、賞金を稼ぐスポーツ選手です。両眼共に、裸眼視力0.8以上が求められます。コンタクトやフェイキックIOL「有水晶体眼内レンズ」 (角膜より内側にレンズを入れる)手術を受けた方は、対象外です。極端に色の判別が苦手ではない点も重要視されます。
*参考 ボートレーサー養成所ホームページ
⑯オートレーサー
オートレーサーは、競走車で争います。色の認識が正常で両眼共裸眼視力が0.6以上、 もしくは矯正で1.0以上が求められる職業です。
*参考 広報AUTORACE
⑰アマチュアボクサー
アマチュアボクサーは、拳ひとつで戦います。視力矯正手術を受けている場合は、実践競技前に専門医の診断書が必要です。
ソフトコンタクトレンズは良いですが、ハードタイプ等の着用は許可されていません。両眼共に、矯正視力が0.4以上、裸眼視力が0.1以上必要です。ソフトコンタクトレンズを装着し競技に挑む場合は、 選手手帳と健康申告書に記載し医師に伝える必要があります。
*参考 日本ボクシング連盟競技規則
⑱番外編:車の免許
番外編で、車の免許に求められる視力もご紹介します。就職時の募集要項で、必須の企業も多いからです。たとえば訪問看護師や、 商品を販売するためお客様の自宅へ向かう営業職等が挙げられます。
自動車免許における視力の規定は、下記のとおりです。
- 原付免許・小型特殊免許:両眼で0.5以上もしくは片目が見えない方は、他眼の視野が左右150度以上で 視力0.5以上
- 普通自動車第一種免許:両眼で0.7以上かつ片目で各々0.3以上もしくは、0.3未満や一眼が見えない方は 他眼の視野が左右150度以上で視力が0.7以上
- 大型第一種免許・けん引・第二種:両眼で0.8以上かつ各々の目が 0.5以上
*参考 警視庁ホームページ
視力が悪くてもできる仕事
先述したような、一定以上の視力が求められる仕事以外は就職する際に、視力が必要というケースはほどんどありません。また、一定以上の視力が求められる職業であっても、多くの職業で眼鏡やコンタクトレンズなどを使用して矯正すれば、就職の幅は広がります。
基本的には視力が悪いという理由で、できない仕事はありませんが、先述したような職業では、どうしても動体視力なども含めて、総合的な視力が求められます。
また、視力だけでなく両眼を使う力=両眼視機能も日常生活や仕事、人生においてもとても重要な要素になります。
日常生活や仕事などで、視力に不安を感じる場合、眼鏡屋さんや眼科などで正確な視力を測ってもらいましょう。測ってもらった結果を参考にしながら、眼鏡やコンタクトレンズの度数を選択するのがオススメです。視力が悪い状態で仕事を続けていると、ストレスや疲労によって頭痛や肩こりなどの身体的症状にあらわれるケースも考えられます。
視力がよい人の特徴について
視力は、遺伝的に悪くなってしまう人もいますが、遺伝的な要因に加えて環境的要因が影響しているケースも多いです。環境的要因とはパソコンやスマホなどを普段から長時間使用したり、姿勢が悪くてパソコンやスマホなどとの距離が近かったりが挙げられます。長時間パソコンやスマホなどを近距離で見ていると、目のピントが近距離で固定されてしまい、視力低下や急性内斜視につながる可能性もあります。
「普段から姿勢をよくしてパソコンやスマホの使用をしている」
「一定時間ごとに遠くを見るなどして、近距離で目のピントが固定されるのを避けている」
など、良好な視力を保つ習慣を心がけましょう。
(関連記事)「視能訓練士が回答!子どもの“目”Q & A」 視力が低下しないように、気をつけるべきことは?
それでも視力が低下したと感じた場合は、目の病気になっている可能性があります。一時的に落ちている場合もありますが、中長期的に視力が回復しなければ、迷わず眼科医療機関を受診しましょう!
未来の可能性を広げるためには視力も両眼視も大切
視力は、さまざまな職業で大事なことがわかりました。良好な視力や両眼視は仕事面だけではなく日常生活でも、ストレスなく過ごせるでしょう。
日頃からできる目の健康対策として、次の3つがあります。
- 正しい姿勢でスマホやテレビ等との距離を取る
- 40分~1時間ごとに1回5分程度、目を休ませる
- 暗い場所で見ることは避ける
また夜も本を読み、テレビやスマホ、パソコンを使う場合もあるかもしれません。遅くまで仕事や勉強を頑張るあなたや子どものために、 光をプラスし明るさを作るライトはいかがでしょうか。
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(関連記事) 照明・温度と湿度・姿勢、3つのポイントを分かりやすく解説! 目にやさしい環境づくり〈学習編〉
本記事であなたや子どもの未来の可能性が広がることを応援しています。
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この記事を監修した人
平良美津子(たいらみつこ)視能訓練士
北九州市出身/大分視能訓練士専門学校卒業
北九州市立若松病院などで勤務後、医療法人大里眼科クリニック(北九州市門司区)勤務、師と仰ぐ辰巳貞子先生のもとで小児眼科を学ぶ。福岡市立こども病院眼科を経て、一般社団法人みるみるプロジェクトを有志らと共に設立。検査/訓練に立ち会った患児はのべ7万人以上。
現在、複数の眼科クリニックで勤務。制作を手掛けた弱視治療用管理手帳【みるみる手帳】はキッズデザイン賞受賞。後進の視能訓練士育成/異業種交流(弱視就学支援・eスポーツ研究等)/弱視早期発見活動に積極的に関わる。
日本視能訓練士協会会員/日本弱視斜視学会会員/一般社団法人みるみるプロジェクト参与/福岡eスポーツリサーチコンソーシアム参画会員。
▷みるみるネットにて視能訓練士平良のみるみる日記 好評連載中
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