学習環境から、視力低下を予防しよう。

子どもが勉強をしたり、PCを使ったりする学習机。机のまわりの環境をどう整えればいいのか、親としては悩むところです。学習机を買うとしたらどんなものがいいのだろう?机や椅子の高さってどうやって決めるの?照明は用意したほうがいいのかな?などなど、疑問が次々に湧いてきますね。
子どもが長い時間を過ごす学習机周辺の環境は、目に大きな影響を与えます。視力低下を防ぐためにも、できるだけ目を疲れさせない環境をつくることが大切です。
目を守るためのポイント
・部屋の照明
・部屋の温度と湿度
・学習をするときの姿勢
それぞれのポイントを解説していきます。
部屋の照明
子どもが勉強する部屋には、できるだけ自然光を取り込むようにしましょう。部屋の明るさ、手元の明るさは300ルクスが理想的。300ルクスとは、落ち着いたカフェの照明のイメージです。明るさが足りないかな、と感じるときは、スタンドライトを設置しましょう。
机は、直射日光や照明が直接目に入らない場所に置くのがポイント。PCディスプレイに反射した光が目に入ることも良くないので、PCと照明の向きや配置に、気をつけるようにしてください。

部屋の温度と湿度
PCを使ったり、本を読んだり、「見る」ことに集中すると、まばたきの回数が通常の半分ほどまで減ります。まばたきが減ると涙の補給ができなくなり、目が乾いて、眼精疲労やドライアイの原因になります。さらに、部屋の冷房や暖房のきかせ過ぎもドライアイの要因。一般的に、人に快適な温度は18℃前後、湿度は50%前後と考えられていて、これは目にもやさしい環境です。また、エアコンの風が、直接体や目に当たると乾燥がひどくなってしまうので、送風の向きも気をつけたいポイントです。

学習をするときの姿勢
学習をするとき、姿勢が悪いと、体への負担が大きく、疲れ目や視力低下が起こりやすくなります。ただ、子どもは背中の筋肉が充分に発達していないため、猫背になりがちです。悪い姿勢がクセにならないように、イラストでチェックしながら、正しい姿勢のポイントを押さえておきましょう。

- 1.机の高さは子どものおへその位置
- 2.背もたれに背中がつくように、椅子に深く腰掛ける
- 3.足の裏が、床にぴったりとついている
- 4.PCの画面は50cm以上、ノートやキーボードは30cm以上、目から離す
親の負担を減らしながら、子どもを見守る「Ai/Glasses」。
このように、環境をしっかり整えれば、子どもの目の負担を減らすことができます。ただ、子どもが正しい姿勢で座り続けてくれるかは別問題。親がずっと見守っているわけにもいきません。部屋の明るさや、姿勢を自動で測定してくれるアイテムがあれば、安心できるはず……。そんな想いで開発されたのが、「Ai/Glasses」です。
姿勢が悪くなったり、目とノートやPCとの距離が近くなったりすると、メガネが震えてお知らせ。「メガネが震えたら、背筋を伸ばしてノートやPCから顔を離そうね」というルールさえ決めておけば、親も何度も子どもに注意しなくてよくなりますし、子ども自身も姿勢に気をつけるようになっていきます。
「子どもの目にやさしい環境をつくりたい」。そんな想いをもつ、お父さん、お母さんと同じ気持ちで「Ai/Glasses」はつくられています。
出典:髙橋ひとみ著『子どもの近見視力不良 黒板は見えても教科書が見えない子どもたち』
