遠視の見えかたって?眼鏡や子どもの注意点も【現役視能訓練士が解説】
今回は遠視について!
遠視って聞き慣れなくて、イメージしづらいと思われる方もいらっしゃると思います!
そこで今回は、現役視能訓練士の立場から
「遠視の人の見え方!」を中心に記事にまとめてみました!
遠視って遠くが見えやすい目?
「遠視」という漢字から遠くが見えやすい目という思われている方がおられると思います。
→「ほとんど正解です!」
ほとんど、と書かせて頂いた理由は、
「全ての遠視の人=遠くがよく見える」とは限らないのです。
(イメージ)遠視の人の見えかたはその人による
→主に①~③の3つのパターンのいずれかです!
<①:遠くも近くもよく見える>
<②:遠くは見えるが近くは見えにくい>
<③:遠くは見えにくい、近くはもっと見えにくい>
ここまでの内容で、「遠視」について大まかにイメージして頂けたと思います。以下でより詳しく解説していきますね!
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ポイントは「ピント合わせの力!」
【遠視を一言で表すと、】
「遠くも近くも自分の力を使ってピント合わせをしている状態!」
つまり、自分のピント合わせの力がたくさんあれば、遠くも近くもよく見える!
→遠視の人の見え方には「ピント合わせの力」がポイントとなってくる!
先ほど、「遠視の人=遠くがよく見える」とは限らないと書いた理由は
この「ピント合わせの力」が人によって違うからです。
ピント合わせの力は年齢によって変わってくる!
遠視の見え方には、「ピント合わせの力」がポイントになってくると書かせて頂きました!
ピント合わせの力がたくさんあれば、遠くも近くも裸眼でよく見えるということになります。
ただし、このピント合わせの力には注意点があり、
「年齢を重ねるとだんだん弱まってくる」ことです!
ここで
「このピント合わせの力って老眼のことじゃない?」と思われていると勘の鋭い方がおられると思いますが、その通りです!
老眼とは、
「年齢を重ねてピント合わせの力がだんだんと弱まってくること!」を言います。
以下の記事で【老眼】についてまとめていますので、読んでみて下さい!
【40歳代以降の方へ】ぼやけてきたら眼鏡やコンタクトで手助けを!
元々、よく見えていた遠く・近くがぼやけてくる。
→自分の力だけで頑張りすぎている状態。(以下の画像のような状態)
自分のピント合わせ力だけではなく、
眼鏡・コンタクトレンズの度数で助けていくことが大切です!
子どもの遠視では注意が必要なことも!?
視力の発達は8歳~10歳ごろまでに完成すると言われています。1)
→つまり、10歳くらいまでが視力の成長に大切な期間!
1)丸林彩子ほか. 眼科ケア2021年秋季増刊9月号 斜視・弱視黄金マニュアル. 丸林彩子ほか編. 大阪, メディカ出版, 2021 , 46.50より
遠視=自分のピント合わせの力を使って遠く・近くのピントを合わせている状態だとお話ししましたが、
「自分のピント合わせの力以上に遠視の度数がある場合」や
「片目だけ遠視の度数がすごく強い場合」などでは、
「両目または片目が常にぼやけている(遠くも近くも)」ということになります。
屈折異常弱視や遠視性不同視弱視などと呼ばれます。
そのようなケースでは、眼科医の判断により、2歳~3歳くらいの低年齢から、視力を育てるための眼鏡をかけて治療を行っていくこともあります。
最後に
今回は遠視についてまとめてみました!
老眼についても記事にまとめています。
併せて読むとイメージが深まっていくと思いますので、ぜひ読んでみて下さい!ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
この記事を書いた人
本武 拓真(ほんたけたくま)さん