
【ICT教育】子どもの視力への影響や保護者の方ができることを解説
「ICT教育とは一体なんだろう?」 「ICT教育により、子どもの視力にはどのような影響があるのだろうか?」 このような悩みをお持ちではないですか?
この記事では、ICT教育やデジタル端末との付き合い方について紹介していきます。
この記事は、以下の内容について解説していきます。
- ICT教育とは何か
- デジタル端末使用による健康被害
- ICT教育とうまく付き合っていくための方法
それでは、ICT教育の内容について解説していきます。
ICT教育とは
ICT教育とは簡単にいうと、学校での授業にパソコンやタブレットを導入し、 子どものうちからインターネットを用いての情報の整理や、 やり取りを円滑にできるよう促す試みです。
『Information and Communication Technology』(情報通信技術)の略であり、 一見すると『IT』(情報技術)と同じように思えます。
ICTは、『IT』の間にC(Communication)が入っているため、 『相手に伝えること』や『他者とのやりとり』に重点がおかれているのが特徴です。
文部科学省が積極的に推進している教育方針であり、 学校では以下のようなデジタル端末の導入が始まっています。
- パソコン
- プロジェクタ
- タブレット
- デジタル教科書など
小学生でも1人1台、授業でタブレットを使用する時代になり、 インターネットを用いて情報を活用する能力を身につけつつあります。
デジタル端末使用による健康面への影響
近年増加傾向にある子どもの近視人口ですが、ICT教育で使用するタブレットや デジタル教科書が原因だとは一概に言えません。 家庭でのテレビゲームやスマートフォンといった、 子どもの娯楽にもデジタル端末が密接に関わっていることもひとつの要因なのです。
学校から帰ってきてからゲームをする・食事をする間にテレビやyoutubeを見ている ・寝付くまでベッドの中でスマートフォンを触っているといった 『ながら使用』している子も多くいると思います。
このように1日のほとんどの時間をデジタル端末と過ごしている状態ですと、 当然身体にも影響が出てきます。
デジタル端末の長時間使用による健康面への影響は、 主に以下のようなものがあげられます。
- ドライアイ
- 近視の進行
- 姿勢の悪化 など
ひとつずつ解説していきます。
ドライアイ
タブレットやスマートフォンなど、小さな画面を集中して見ていると、 瞬きの回数が減少します。
瞬きが少ないと、目の表面を保護している涙液がすぐに乾いてしまいます。 乾燥を放置することで、目は少しの刺激でも傷つきやすくなってしまうのです。
また、目の表面の乾きは見えづらさの原因にもなります。子どもは特に、意識して瞬きをするのは難しいので注意が必要です!
ドライアイについては、以下の記事でもくわしく解説しているので、 参考になさってください。
近視の進行
パソコンやタブレットを長時間使用することは、近視の進行を助長させる可能性があります。 長時間近くのものを見続けると目のピント調節をする毛様体筋という筋肉が縮んだ状態が続き、遠くのものを見る機会が減ると近視は進行しやすくなります。
集中すると夢中になり、机やスマートフォンとの距離が近くなる傾向がある子は、 使用時のルールを設けると良いでしょう。
姿勢の悪化
パソコンやタブレットで作業をしていると、段々画面と顔が近づいてしまったり、 「机に肘をついて作業をしていた」という経験は大人でもあると思います。
姿勢良く作業を続けるためには個人の心がけも必要ですが、 子どもだと難しいこともあります。
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ICT教育のなかでも子どもの視力のためにできること
パソコンやタブレット、子ども達のだいすきなゲーム機器など、 今後切っても切れない存在となるであろうデジタル端末。
そんなデジタル端末と上手に付き合っていくコツは以下の4点です。
- 目を休める時間を作る
- 暗い場所で使用しない
- 使用時は姿勢にも注意する
- 近視や遠視の早期発見に努める
くわしく解説していきます。
目を休める時間を作る
近年、子どもの学習をサポートする『習い事』に関しても、 デジタル端末の利用が増えています。
子どもと一緒に、デジタル端末使用のルールを設けて、 目を休める時間を積極的に作ると良いでしょう。外の景色など、遠くを見つめることで目を休めることができます。
暗い場所で使用しない
眼精疲労や視力の低下を引き起こさないためにも、 デジタル端末は明るい場所で使用することが望ましいです。
OLEDデスクランプは、しっかりとした明るさを維持しつつも、 柔らかい光で子どもの目を守ってくれます。
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使用時は姿勢にも注意する
学習やゲームに集中していると、段々猫背になり、画面と顔が近くなってしまいます。 デジタル端末と顔との距離は、最低30cmは離すよう心がけましょう。
また、正しい姿勢で作業できるような声掛けや環境づくりも必要です。
- 子どもの体にあった机やイスに変更する
- 姿勢が悪いときは声をかける
- 正しい姿勢について説明する など
以上3点について、保護者は気にかける必要があります。
近視や遠視の早期発見に努める
現在学校では、毎年視力の定期健診を実施しています。 しかし、今のところ学校での視力検査は『遠くのものを見ることができるのか』 に重きをおいています。
タブレットやパソコンといった『近くのものを見ることができるのか』 の部分においては、見逃されてしまうことも多いです。
自宅でのデジタル端末の使用中に 、注意をしても画面に近づいて見てしまったり、目を細めたり眉間にしわを寄せるような見方をしている場合には、遠視や近視が隠れている場合があります。
見方に気になる点がある時には眼科を受診し、必要があれば眼鏡を作成するなどの対応をとりましょう。
まとめ
今回は、ICT教育の内容や子どもの視力への影響について解説していきました。
ICT教育は、タブレットやパソコンを活用し、授業や校務の効率化に役立っている半面、 インターネットトラブルや健康面への問題もあります。
ICTを活用する場面を吟味することや健康被害を軽減するための予防策を とっていくことが重要となってきます。
家庭でも、デジタル端末との関係について考えるとともに、 子どもの見えづらいサインに注意するなど工夫をして、デジタル端末と上手に付き合っていきましょう。
(参考資料 : 学びのイノベーション事業実証研究報告書
この記事を監修した人
岸川亜洲香さん 視能訓練士
熊本県出身 福岡国際医療福祉学院(現:福岡国際医療福祉大学)卒業
卒後、福岡市立こども病院眼科に入職。尊敬する視能訓練士平良さんから小児眼科を学ぶ。その後眼科クリニックにて小児眼科の経験を積み、出産を機に退職。母親として子育てと仕事を両立し、患者さんや親御さんに寄り添える視能訓練士を目指す。