乱視の見えかたとは‐治るの?チェックできる?【現役視能訓練士が解説】

乱視の見えかたとは‐治るの?チェックできる?【現役視能訓練士が解説】

今回は乱視について!

普段、乱視という言葉を普段耳にすることがある思いますので、なんとなくは知っているという方も多くいらっしゃると思います。

今回は、もう少し詳しく知りたいという方々に向けて、現役視能訓練士の立場から、「乱視の人の見えかた!」を中心に記事にまとめてみました!

 

その名の通り「乱れて視える!」

【乱視を一言で表すと、】

「遠くも近くもブレて見えている状態!」

astigma astigmatic eye astigmatic vision astigmatism 乱視の見え方

「裸眼でブレて見えるのが乱視」というイメージです!

「にじんで見える」「ダブって見える」と表現する方もいらっしゃいます。 

遠くと近くでは、遠くの方がブレを感じやすいと言われています。

 

度数が強いほどブレの程度は強くなる

ここまでの内容で、

「乱視の人はブレて見える」というイメージを持って頂けていると思います。

ここからは「ブレの程度について」

乱視にも度数があり、乱視度数が強い人ほど、ブレの程度は大きくなります。

 

乱視のセルフチェック?

乱視のセルフチェック,乱視のイメージ,見えかた

乱視は近視・遠視などと同様に、見えにくさの原因となるものです。

上図のようなものはあくまでセルフチェックで、ご自身で「あ、乱視だ」と気づけないこと・わからないこともたくさんあります。

少しでも見え方で気になることがあれば、ご自身だけで判断せずに、眼科やメガネ店での検査・チェックをお薦めします。

 

 乱視にはタイプがある!?

少し専門的な内容になりますが、大切なことなので書かせて頂きます。

乱視には「正乱視」「不正乱視」という2種類のタイプがあります。

  • 正乱視:眼鏡で見え方が良くなる(矯正できる)タイプの乱視
  • 不正乱視:眼鏡での矯正が難しいタイプの乱視

乱視の多くは 正乱視 です!

眼科で不正乱視と診断された場合は

ハードコンタクトで矯正していくことになります。

不正乱視の原因は円錐角膜などの角膜形状異常、角膜外傷など。1)

1)所敬. 現代の眼科学改定第12版. 金原出版, 2015 ,56

なんか難しそうと思われた方もおられると思いますが、

「乱視の多くは眼鏡で見え方をよくできる(正乱視)」

「乱視の中には難しいタイプもあるんだな(不正乱視)」

くらいのイメージを持って頂けていたら十分だと思います!

 

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見え方が気になる方は眼鏡やコンタクトを!

【乱視の人の見え方を写真付きで解説!】

  • 裸眼で見ている状態、ブレて見える!(写真①)
  • 眼鏡やコンタクトレンズで矯正した状態、ブレがなくなり綺麗に見える!(写真②)
<写真①>

    astigmatism

    <写真②>

    astigma astigmatic eye astigmatic vision astigmatism乱視がない、乱視を補正した見え方イメージ

    乱視用のソフトコンタクトレンズ

    乱視用コンタクトレンズ,astigma astigmatic eye astigmatic vision astigmatism,contactlens

    現在 主流となっているソフトコンタクトレンズ(SCL)に、乱視用があります。

    製造しているメーカーごとに規格に多少の違いはありますが、乱視のある患者様のコンタクトレンズを処方する際には、乱視の見え方などをご説明をしたうえで、乱視用のSCL見え方を試して頂くことも多いです。

    ブレて見える=乱視でないことも!

    ブレて見える場合の原因は、乱視だけとは限りません。

    乱視以外のこともあります(斜視や眼疾患など)。

    「今まで眼科受診をしたことがない方」

    「最近、ブレて見えるようになった方」などは

    一度眼科を受診して頂くことをおすすめします。

    眼科検査,ophthalmological examination

    眼科での検査

    最後に

    今回は乱視についてまとめてみました!

    皆さんの乱視についてのイメージが深まっているとありがたいです。

    ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

      

    視能訓練士

    この記事を書いた人

    本武 拓真(ほんたけたくま)さん

    視能訓練士/国立大学病院で勤務後、現在は個人眼科クリニック(2施設)で勤務中。学会発表、執筆活動の経験多数あり。2021年1月からzoomを用いた視能訓練士オンライン勉強会・相談会を発起、みるみるプロジェクトアドバイザー、SNSでの情報発信など個人での活動も行っている。
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