目のレーザー治療は何歳から?こどもでも出来る?

目のレーザー治療は何歳から?こどもでも出来る?

今回は、視力の矯正について!

裸眼でぼやける場合に、視力を矯正する代表的な方法として、「眼鏡・コンタクトレンズ」があります。

眼鏡・コンタクト以外の方法として「オルソケラトロジー」「レーシック」「ICL」といった方法もあります。


そこで今回は、お子さまのいらっしゃる親御さんに向けて、「子どもの視力を矯正する方法」について解説をしていきます!


【結論】〜子どもではレーシックとICLはNG!〜

先に結論を書かせて頂きます!

子どもでは、「レーシックとICL」での視力矯正はNGとなります。

その理由は、

「成長で目の長さが伸びるから!」です。


レーシック・ICLってどんなもの?

まずは、それぞれの方法についてまとめていきます。


【レーシック】

エキシマレーザーというレーザーを照射して角膜実質の中央を削り、角膜のカーブを緩やかにすることで裸眼視力を向上させる方法です。

 

【ICL】

目の中にコンタクトレンズを挿入する方法なので、こちらも結果的に、裸眼視力を向上させることになります。

この2つの方法の適応年齢は、18〜20歳以上とされている!

→ 上記した「成長で目の長さが伸びること」が関係する!


目の長さが度数に関係する!?

目の長さが伸びると、

遠視:度数が弱くなっていく!

近視:度数が強くなっていく!

※ 乱視は目の長さは関係しません。


「目の長さが伸びる時期=度数が変わる時期」となります。

この成長による目の伸長は21歳ごろで、90%完成すると言われています。 ¹ ⁾


このことから、度数に変化が起こりやすい子どもの時期は、「レーシック・ICL」による方法は、NG(適応外)となります!

1)平岡孝浩. クリニックではじめる 学童の近視抑制治療. 文光堂, 2021 ,148.

一方、オルソケラトロジーは?

【オルソケラトロジー】 

「角膜矯正用ハードコンタクトレンズ」のことで、就寝時に装用することで、角膜のカーブを平坦にし、近視や乱視を矯正する方法。

日中は眼鏡・コンタクトレンズなしで裸眼で快適に過ごすことができます。

適応年齢は、6歳〜となっており、子どもでも行うことができます!


なぜオルソケラトロジーは子どもでもOKなの?

勘のよい方はお気づきだと思いますが、

「オルソケラトロジーは、度数変化にも対応できるため!」

オルソケラトロジーでの方法は、成長で目の長さが伸びて目の度数が変わった場合はその都度、レンズを変更できるため、子どもでも大丈夫ということになります。

ただし、オルソケラトロジーには、年齢以外の適応条件があります。実際に希望される場合は、眼科医の許可が必要となります。


【まとめ】子どもの視力矯正は、眼鏡・コンタクト・オルソケラトロジーで!

今回は、子どもの視力矯正についてまとめました!

子どもでは「レーシック・ICLは適応外」ということを知って頂き、眼科医と相談をしながら視力の矯正を行なっていくようにして下さい!

 

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この記事を書いた人

本武 拓真(ほんたけたくま)さん

視能訓練士/国立大学病院で勤務後、現在は個人眼科クリニック(2施設)で勤務中。学会発表、執筆活動の経験多数あり。2021年1月からzoomを用いた視能訓練士オンライン勉強会・相談会を発起、みるみるプロジェクトアドバイザー、SNSでの情報発信など個人での活動も行っている。
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