子どもの近視を抑制する方法は？｜近視の原因や予防、矯正する方法をご紹介

子どもが近視で悩んでいる方も多くいらっしゃるでしょう。近視は一度なってしまうと元通りにはならないと言われています。そのため、重要となってくるのが、近視の進行を抑制することです。

この記事では、近視とはどのような状態か、どのくらいの子どもたちが禁止になっているのかについて、さらに原因や近視を矯正する方法、予防する方法をご紹介します。

近視ってどんな状態？

近視の状態と症状

近視は、視力異常の一つであり、遠くの物体がぼやけて見える状態を指します。一般的な眼の健康状態とは異なり、近視の人は近くの物体は比較的クリアに見えることが特徴です。近視は主に、目の前の水晶体が焦点を合わせづらくなることによって引き起こされます。

近視の主な症状には、遠くの物体がぼやけて見える、看板や遠くの文字が読みにくい、車のナンバープレートが遠くから見分けにくいといったことがあります。このため、近視の方はとくに遠くのものを見る際に視力の制約を感じることが多いです。

 

近視の原因と予防

近視の原因は、主に眼軸の長さが過度に伸びることによるものとされています。遺伝的要因や環境要因も影響を与える可能性があります。とくに、長時間の近距離での読書やデジタルデバイスの使用、屋内での過ごし方が近視のリスクを高めることが指摘されているのです。

しかし、近視は抑制や予防が一定程度可能です。定期的な眼科検診を受けることで、早期に近視の徴候を発見し、適切な処置を行うことが重要です。また、屋外での過ごし方や遠くを見る習慣を取り入れることも近視の進行を遅らせる助けになるとされています。

近視の抑制に関心を持つ親として、子どもの適切な視力管理と健康な視覚環境を提供することが大切です。定期的な検診やスクリーン時間の適切な制御、外での活動の促進などが近視のリスクを軽減し、子どもの健康な視力の維持につながるでしょう。

どれくらいの子どもが近視になっている？

子どもの近視は増えている！？

実は、子どもたちの近視が急速に進行している現状があります。2019年の文部科学省による学校保健統計調査における、小・中学校や高校を対象とする調査結果で「裸眼視力1.0未満の者」の割合が過去最悪の水準となり、とくに小学校と高校で顕著な数値が示されました。

さらに、驚くことにすでに小学生のうち3人に1人が、裸眼視力が1.0未満の状態であるという報告があります。日本ではここ40〜50年で、子どもたちの近視が著しく増加しています。

年齢が上がるほど、近視の子どもたちの割合も増えており、小学生に関しては1979年の調査開始時点で17.9％だった近視の割合が、2019年には34.5％と倍増しています。

中学生にいたっては、1979年の35.1％から2019年には57.4％へと増加し、高校生になると約70％もの割合が近視であり、なんらかの視力矯正が必要な状態であることが明らかになっています。

 

子どもの近視予防に取り組む必要性がある

これらの統計から、子どもたちの視力の健康が深刻な問題であることがわかります。親として、子どもたちの適切な視力ケアや予防対策に積極的に取り組むことが、彼らの将来の視力健康に寄与する重要なステップであることを認識しておくべきです。

定期的な検診や適切なスクリーン時間の制御、アウトドア活動の奨励などが、子どもたちの健全な視力成長に貢献するでしょう。

 

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近視の原因は？

近視には、いくつかの原因があります。ここでは、一般的に原因とされる4つをご紹介します。

遺伝によるもの

近視は家族による遺伝的な傾向があることが示されています。親や祖父母が近視である場合、子どもが近視になる可能性が高まることがあります。遺伝子の影響により、眼の形や屈折力に変化が生じ、近視が引き起こされることがあるのです。

画面を近くで見ている

現代の子どもたちは、スマートフォン、タブレット、コンピュータなどのデジタルデバイスを多く使用しており、近距離での集中的な活動が増加しています。

長時間のスクリーンタイムや近い距離での読書や学習は、眼の焦点調整を繰り返すことにより、近視のリスクを高める可能性があります。

屋外であまり遊んでいない

屋外での遊びや活動は、遠くを見る機会を提供し、眼の筋肉をバランスよく鍛える助けになります。しかし、室内での時間が増え、屋外活動が減少すると、眼の発育が適切に促進されず近視の進行が促される可能性があるでしょう。

周りの環境や姿勢が悪い

照明や環境の明るさ、読書や勉強の姿勢なども近視の発症に影響を及ぼす可能性があります。不適切な照明や姿勢は、眼に負担をかけ、近視の進行を助長することがあります。

  

子どもの近視を抑制・矯正する方法は？

子どもの近視を抑制・矯正するためには、いくつかの方法があります。近視は遺伝的な要因も関与していますが、環境や生活習慣も影響を与えることが研究で示されています。ここでは、子どもの近視を抑制・矯正するための方法をご紹介しましょう。

屋外で遊ぶこと

子どもに屋外での遊びを促すことが近視の予防に役立ちます。日光を浴びることで眼球の成長が調整され、近視の進行が抑制される可能性があります。

適切な環境を整備する

子どもの目にとって優しい照明や、目から本や画面までの適切な距離を確保することで、子どもの目の負担を軽減します。

机の高さや椅子など、子どもにあったものを使用することが大切です。親として子どもの姿勢を注意して見てあげ、姿勢が悪くなっていたら、声かけをするようにしましょう。

20-20-20ルールの実践

長時間の近距離で画面を見たり本を読んだりする場合、20分ごとに20秒間遠くを見ることで眼の疲労を軽減できます。タイマーなどを活用して、適切なタイミングで休む習慣を子どもにつけてあげましょう。

栄養バランスの取れた食事

ビタミンや抗酸化物質を含む食事を摂ることが、眼の健康維持に役立ちます。とくに、緑黄色野菜や魚に含まれる栄養素が重要です。

適切なメガネやコンタクトレンズを使用する

近視が進行してしまった場合、適切な処方箋をもとにメガネやコンタクトレンズを使用することで、視力の矯正と眼への負担軽減が可能です。

定期的な眼科検診の受診

子どもの成長に合わせて定期的に眼科検診を受けることで、近視の進行を早期に発見し適切な対策を取れます。

まとめ｜子どもの近視を抑制するには日々の習慣を見直すところから！

子どもの近視の原因は、遺伝によるものもありますが、日々の習慣も要因となります。画面や本を近くで読んだり、屋外であまり遊ばなかったり、姿勢が悪いことなどが要因となるのです。

近視を抑制するには、こういった習慣を見直すことからはじめてみましょう。屋外で遊ぶことが苦手な子どもであれば、子どもと一緒に買い物に行ったり、公園を散歩したりするだけでも効果があります。

子どもが画面などを見て目を使ったら、20分に1回は遠くを見るようにして、目を休ませる習慣を身につけることも大切です。子どもに一つひとつ、習慣づけていくことが近視を抑制するには重要です。