子どものためのスポーツ眼鏡完全ガイド|選ぶときのポイントや人気ブランド、注意点などを紹介
スポーツを楽しむ子どもたちにとって適切なスポーツ眼鏡は、これからのスポーツ人生を左右するとても重要なアイテムとなります。
安全性や快適性、そしてなによりも、スポーツをプレーする自分自身に自信を与えるための大切なアイテムです。
この記事では、子ども用スポーツ眼鏡の選び方やスポーツ眼鏡の人気ブランド、取り扱いの注意点などをご紹介します。子どもにスポーツをさせたい、楽しんでもらいたいと思っている親にとって役立つ情報が満載ですので、是非最後までお読みください。
子ども用スポーツ眼鏡が必要な理由
スポーツをする子どもたちにとって、なぜ専用のスポーツ眼鏡が必要なのでしょうか。視力保護、運動中の快適性、子どもの自信の向上など、具体的に三つの重要な側面をご説明します。
スポーツ中の視力保護の大切さ
スポーツをする子どもたちの目は、多くの様々なリスクにさらされています。
たとえば、ボールが直接目に当たった、人の手が当たったなど、スポーツの場面で頻繁に発生する事故がありますが、その影響で視力が低下してしまう可能性も出てきます。
これを「眼外傷」といい、特にテニスや野球(ソフトボール)、バドミントンなどが起こりやすいと言われています。もしも裸眼や通常の眼鏡でスポーツをしている場合、それはリスクに対して守る物なく目を晒してしまっている状態です。万が一上記のような事故が起きてしまった場合、目の保護に至らず、結果その影響でスポーツ眼外傷が起こってしまう可能性が高まります。
このようなリスクを減らすために、スポーツ専用の眼鏡は丈夫なフレームと強化されたレンズを備えており、子どもの目を守るために設計されています。目を保護する意味でも、視力が悪くなくてもスポーツ用眼鏡を装着することを推奨します。
成績や自信の向上
適切な視力の補正がされたスポーツ眼鏡を着用することで、子どもたちははっきりとした視界の中でスポーツに集中することができるため、より自信を持ってプレーすることができるようになります。
今まで自分は上手ではなかったと自信のなかった子が、良好な視力を確保することで見違えるほどのパフォーマンスを発揮し、今までよりも良い成績を残すようになり、結果自信の向上に繋がっていった子どもの例も多々あります。
子どもは自分で目の異常に気づくことは難しく、自信を失っている子も多いです。それに気づき、視力の矯正を適切に行うことはとても重要です。
運動中の快適性
スポーツ用眼鏡は、活発な動きの中でもずれにくい設計がされています。多くのスポーツ眼鏡にはフレームの内側にゴムが付いているため、クッション性が高く、快適な着用感を提供します。また、子どもの成長に合わせて調整可能なデザインも多く、長く愛用していてもサイズの変化による眼鏡のズレを気にせずに着用することができます。
スポーツ指導者のなかにはコンタクトレンズが良い!と考えている人も多いですが、小学生や中学生はまだ、コンタクトレンズの衛生的に適切な取り扱いが難しいこともあります。また、無理な装用による角膜内皮細胞の減少や感染症など、眼の健康上心配な面も否めません。
上記の理由から、できれば子どものうちはスポーツ用眼鏡が望ましいです。
子ども用スポーツ眼鏡を選ぶ時のポイント
実際に、子ども用スポーツ眼鏡を選ぶ際に考慮すべきポイントはどのような点があるのでしょうか。フィット感や耐久性、安全性、視力補正、デザイン性、レンズの相性など6つのポイントに焦点をあて、詳しく解説していきます。
フィット感
子どもの顔に適切にフィットする眼鏡を選択することは、快適性と安全性を確保する上でとても重要です。フィット感が良い眼鏡は、運動中に眼鏡がズレてくるのを防ぎ、気兼ねなく運動に集中できる環境になります。
たとえば、テニスやバドミントンなどの体の動きが激しいスポーツは、眼鏡のズレが起こることで集中を欠いてしまい、重大なミスにも繋がりかねません。ズレがないフィット感の眼鏡を着用することで、そのようなリスクを減少させることができます。
眼鏡を選ぶ際は、子ども自身が快適に感じるフィット感の商品を選ぶことが重要で、これを確かめるためには実際に店舗で試着してみることがおすすめです。
どうしても欲しいものがWebにあり、それを購入をしたい場合でも、やはり一度は店頭で同じようなサイズを見つけ、フィット感を確かめるのが良いでしょう。
耐久性
スポーツ眼鏡に耐久性が備わっていることは、スポーツをするにあたって必要不可欠です。子どもたちが激しい運動を行うことは、転んだり物がぶつかってきたりする可能性が高まります。その時に、目を守るためにも壊れにくく耐久性が高いことが求められます。
たとえば、サッカーやバスケットボールのような、体のぶつかり合いやボールが当たる可能性の高いスポーツは、耐久性が高く、しっかり目を保護してくれる眼鏡が望ましいでしょう。耐久性に優れた製品を選ぶことで、子どもの目の安全を確保することができます。
安全性
子ども用スポーツ眼鏡の安全性は非常に重要で、特にフレームとレンズの素材選びが重要です。レンズを選ぶ際は、ポリカーボネートレンズがオススメです。ポリカーボネートレンズは、耐衝撃性が高く、スポーツ用ゴーグルなどにも採用されており、高く評価されています。
しかし、一般的なプラスチック製メガネレンズも、ガラスのように割れることはかなり稀です。UVカット標準装備の種類も多く、選んでも問題ないとされています。
また、フレームの安全性も重要です。スポーツ中には予期せぬ衝撃が加わることがあり、丈夫なフレームは子どもの目を保護するために必要です。フレームにゴムが付いている物だと、クッション性が高まり、万が一衝撃が加わっても顔へのケガを抑えられます。
視力矯正
視力矯正機能を持つスポーツ眼鏡を選ぶことで、はっきりとした視界を得ることができ、より反応する速さが上がるなどのメリットがあります。度付きレンズ対応のスポーツ眼鏡を装着することで、スポーツ中も日常と変わらない視界の中プレーすることができるので、推奨されます。
また、高校生くらいまでは眼科で「スポーツをする時用の眼鏡を作りたい」と希望をはっきりと伝え、適切な度数での処方を受けてください。眼科でのしっかりとした度数補正を行うことで、見え方に違和感のない適切な度数の眼鏡を作ることができます。
デザイン
安全や快適も必要ですが、やはり子どもが愛着を持ち、長く気に入ってくれるデザインの眼鏡を選ぶことも大切です。
大切に扱ってくれるため、長く使用できるほか、その時に着けられる特別感から、スポーツに対する意欲を高めることにも繋がります。
レンズの種類とスポーツごとの相性
たとえば、サッカーやバスケットボールのように少しぶつかり合いが激しく、瞬間の判断が必要になるスポーツでは、衝撃に強く広い視界を確保できるレンズが適していて、激しい運動やプレイヤーとの接触が頻繁にあるため、バンド固定タイプのスポーツ眼鏡も推奨されます。
また、野球やテニスなど主に屋外で実施されるスポーツには、長い時間紫外線でダメージを受け続けないよう、紫外線カット機能を備えたレンズが望ましいとされています。
このように、スポーツに合わせたレンズの種類を選ぶことで、よりパフォーマンスの向上やリスクの低下に繋がります。
スポーツ眼鏡を使用し続ける際の注意点
続いて、スポーツ用眼鏡を長期間使用する場合、どのような点に注意した方がいいでしょうか。長く愛用して使い続けるためには、定期的な度数変更を行ったり、アフターサービスの利用をするなどが挙げられます。
正しい度数設定と定期的な度数変更
子どもの視力は成長とともに変化することが多いため、定期的な眼科検診が必要です。この検診を通じて視力の変化に応じた度数調整を行うことが重要です。適切な視力補正を確保することで、子どもが快適にスポーツを楽しむことができます。
また、定期的な度数変更のために眼科検診をすることで、度数の変化以外に思わぬ異常を発見することもあるかもしれません。そのためにも、定期的な眼科検診を推奨します。
破損・品質保証とアフターサービスの利用
子どもは眼鏡の扱いに慣れていないため、スポーツをしている際に眼鏡を壊す可能性があります。
そのため、品質保証やアフターケアサービスが整っている製品を選ぶことで、万が一の安心を確保することができます。
また店舗で購入する場合、アフターケアサービスが充実している眼鏡店を選ぶことで、破損や汚れが生じた場合の対応がスムーズになります。
人気ブランドとモデルの紹介
子ども用スポーツ眼鏡の人気ブランドとモデルを5点ピックアップし、ご紹介していきます。これからスポーツ用眼鏡を購入しようとお考えの方は、購入の時の参考にしてください。
ブランド名 |
金額 |
素材特徴 |
快適性 |
耐久性 |
デザイン性 |
OAKLEY (オークリー) |
14,850円 (税込) |
軽量で耐久性のあるO Matter‐オーマター™ フレーム |
◎ |
◎ |
◎ |
SWANS (スワンズ) |
17,600円 (税込) |
ガラスの10倍以上の耐久性があるPETROID LENS |
◎ |
◎ |
◯ |
FILA (フィラ) |
5,850円 (税込) |
耐久性に優れているポリカーボネートレンズ(PC) |
◯ |
◎ |
◯ |
Zoff (ゾフ) |
8,800円 (税込) |
医療器具にも使用される耐久性高いFrench Plastic |
◎ |
◎ |
◎ |
JINS (ジンズ) |
5,500円 (税込) |
医療器具や哺乳瓶にも使用される高耐久のTR-90 |
◎ |
◎ |
◯ |
OAKLEY(オークリー)
子どもの顔のサイズに合わせた設計で作られた、あらゆるアクティビティーに耐久性のあるモデル。かけ心地が良く一日中問題なくかけ続けられる、軽量で耐久性のあるO Matter‐オーマター™ フレーム素材が特徴です。
デザイン性も高く、子どもにとっても愛着のある眼鏡になるでしょう。
SWANS(スワンズ)アイガードシリーズは、汗をかいてもズレにくく、レンズの曇りにくさに優れており、激しい動きのスポーツでもストレスなくプレーできるのが特徴。ガラスの約10倍以上という耐衝撃性PETROID LENS(ペトロイドレンズ)を採用し、プラスチック素材「ポリカーボネート」にSWANS独自のハードコート膜で強化しているので、安全な素材です。激しい動きや衝撃を受ける可能性のあるスポーツも、眼鏡の存在を気にすることなくプレーに集中できます。
FILA(フィラ)
サッカー、野球、ドッジボールなどの激しい動きや接触が発生する可能性があるスポーツにも適している耐衝撃性を備えています。フレームはポリカーボネート素材で、耐衝撃性が高く、軽量です。度付きレンズにも対応可能となります。
また、ベルクロ式のベルトで、子どもの頭の大きさに合わせて長さ調整が可能で、スポーツ時だけではなく、花粉防止や保護眼鏡としても使用できます。
Zoff(ゾフ)
目の成長に合わせた保証や、フレームの保証などが充実しており、機能性や安全性を配慮した素材を使用しているのが特徴。医療器具などにも使用されている「French Plastic」や、航空機にも用いられるほど高い信頼性をもった最先端プラスチックなどを使用しているため、安心の素材となっています。
また、「18才までのレンズ保証」で、眼鏡を購入した18歳までの子ども向けにレンズ交換保証が提供されているので、安心して購入することができます。
JINS(ジンズ)
6~15歳向けにデザインされており、軽量性と弾力性に優れた素材を使用しています。アクティブな動きでも快適なホールド感を実現する、スポーティータイプのモデルも展開しています。
フレームには、医療器具や哺乳瓶などに用いられるAirframeと同じTR-90を使用し、軽くて柔軟なかけ心地が特徴で、金属部品を極力減らした安全・安心なフレームです。
子ども用スポーツ眼鏡に関するよくある質問(FAQ)
一般的によく問い合わせられる質問をいくつかピックアップし、答えていきます。よくある質問として、スポーツ用眼鏡を選ぶ時のポイントや、購入できる場所、おすすめブランドなどが挙げられます。
スポーツ用眼鏡を選ぶ時のポイントはありますか?
子ども用のスポーツ眼鏡を選ぶ際は、耐衝撃性やフィット感、視界のクリアさ、そして快適さなどを重視するとよいでしょう。また、子どもの好みに合ったデザインを選ぶことで愛着を持ってもらえるので、その点も考慮に入れると良いでしょう。
スポーツ用眼鏡はどこで購入できますか?
子ども用スポーツ眼鏡は、様々な眼鏡専門店やスポーツ用品店で購入することができます。例えば、眼鏡市場やZoffといった大手チェーンでも購入が可能です。
また、店舗だけではなくWebでの購入も可能です。ですが、細かな調整やアフターケアは店舗の方が充実している場合が多いため、注意は必要です。
女の子用スポーツ眼鏡はどう選べばいいですか?
女の子のためのスポーツ用眼鏡は、快適なフィット感や軽量であるものを重視して選ぶとよいでしょう。活発な運動中でもずれにくい眼鏡であれば、擦れて顔を傷つけたりする可能性も少なくなります。
また、女の子ですので、子ども自ら装着したがるようなかわいらしいデザインのものを選択するのも良いでしょう。
子ども用スポーツ眼鏡のおすすめブランドはありますか?
子ども用スポーツ眼鏡のおすすめブランドには、ZoffやJINSといった大手眼鏡チェーンや、ナイキやオークリーといったスポーツ専門ブランドが含まれます。これらのブランドは、高品質で信頼性の高い製品を提供しており、スポーツ活動に適した耐久性と機能性、アフターケアの充実さを兼ね備えています。
子ども用スポーツ眼鏡のお手入れ方法はありますか?
スポーツ用眼鏡のレンズを清潔に保つためには、専用のクリーナーの使用が推奨されます。定期的に柔らかい布でフレームを拭くことも重要です。これにより、眼鏡の寿命を延ばし、清潔な視界を維持することができます。
また、アフターサービスのある眼鏡店であれば、定期的なケアをしてもらうことで、より長く愛用していくことができます。
視力低下予防に、「アイケアークリップ」の活用もおすすめです。部屋の明るさや姿勢など、視力低下につながる状態をすばやく察知して振動で知らせてくれます。眼鏡に装着するだけなので、お子さまでも簡単に使用できます。
まとめ|スポーツ眼鏡で子どもが快適にスポーツできるようにしよう!
子ども用スポーツ眼鏡は、スポーツのパフォーマンスを向上させるだけでなく、安全性と快適性を確保するためにも非常に重要です。
適切な眼鏡を選ぶことで、子どもたちは自信を持ってスポーツに取り組むことができます。選ぶ際には、フィット感、耐久性、安全性、視力補正、そしてデザインに注意を払いましょう。さまざまなスポーツに適した眼鏡の特徴を理解し、子どもの活動に最適なものを選びましょう。
また、子どもの目に少しでも異常を感じた場合は、早めに眼科医や専門家に相談しましょう。子どもの目の健康を守り、いつまでも元気にスポーツを楽しんでもらうためには、定期的な検診や異常の早期発見・治療が大切です。
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この記事を監修した人
平良 美津子(たいらみつこ)さん
視能訓練士。北九州市出身/大分視能訓練士専門学校卒業。北九州市立若松病院などで勤務後、医療法人大里眼科クリニック(北九州市門司区)勤務、師と仰ぐ辰巳貞子先生のもとで小児眼科を学ぶ。福岡市立こども病院眼科を経て、一般社団法人みるみるプロジェクトを有志らと共に設立。検査/訓練に立ち会った患児はのべ7万人以上。現在複数の眼科クリニックで勤務。制作を手掛けた弱視治療用管理手帳【みるみる手帳】はキッズデザイン賞受賞。後進の視能訓練士育成/異業種交流(弱視就学支援・eスポーツ研究等)/弱視早期発見活動に積極的に関わる。日本視能訓練士協会会員/日本弱視斜視学会会員/一般社団法人みるみるプロジェクト参与/福岡eスポーツリサーチコンソーシアム参画会員。
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