子どもの近視進行を遅らせる！？近視予防メガネの特徴や注意点！
近年では近視進行を遅らせるメガネが開発されていて、子どもへの効果や影響に注目が集まっています。手術やコンタクトレンズよりも管理がしやすいため、保護者にとっても安心して使用することが可能です。
この記事では近視予防メガネの特徴や選び方、使用時の注意点についてご紹介します。近視メガネに関するよくある質問についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
近視予防メガネの特徴
子どもの近視予防メガネについて、あまり詳しくない方も多いかもしれません。近視予防メガネの特徴や子どもの近視が進行する原因、予防方法について解説するのでそれぞれ確認しておきましょう。
近視予防メガネとは？
近視予防メガネとは、網膜のピントを調整したりコントラストを下げることによって、近視進行を抑制するメガネです。
近視進行に影響を与える「遠視性デフォーカス」を減らすことで、近視を予防することが可能になります。遠視性デフォーカスとは、メガネやコンタクトレンズを使用したときに、網膜の表面ではなく網膜の後ろに焦点があってしまう現象です。 網膜の後ろに焦点があってしまうとピントがずれてしまい、対象物がぼやけてしまうため近視の原因となります。
近視予防メガネはほかにもバイオレット光を透過しないことで眼軸長の伸長を抑制する、「バイオレット透過型レンズメガネ」などがあります。
子どもの近視について
子どもの近視が発生する確率は小学生で約10％、中学生で約20％〜30％といわれています。近視になってしまうと矯正や治療が必要になるだけでなく、将来的に目の疾患を引き起こす可能性も高くなりやすいです。
子どもの近視が疑われるサインとしては目を細めてみたり、過度に近づけて見るようになったりといったものがあります。子どもがみずから離れた文字などがみずらいといってくることもあるので、できるだけ早く近視に気づいて対策や治療をしてあげることが重要です。
家庭でも視力検査はできるので、定期的に実施することもオススメです。視力が悪くなったと感じたら、眼科医の医師に相談してみましょう。
近視が進行する原因
近視が進行する原因としては、
- 親が近視
- 外遊びの時間が少ない
- 30センチ以内の近い距離でものを見る
- 寝る時間が遅く睡眠時間が短い
- 長時間のスマホやゲームで遊んでいる
- メガネの度数があっていない
- 暗い環境で作業をおこなう
といった理由があります。
遺伝が原因の場合に対策することは難しいですが、環境を改善することは可能です。子どもの近視が発症したり進行したりしないように、環境づくりを意識してあげましょう。
学校の先生に協力を依頼したり家庭での子どもの様子を観察したりして、子どもが近視になりにくい環境を作ることが重要です。
近視の予防方法
学校や家庭でできる近視の予防方法としては、
- 外遊びの時間を増やす
- 正しい姿勢と明るい場所で読書や勉強をする
- スマホやゲームの時間を減らす
- 規則正しい生活をする
などがあります。
学校や塾、習い事などで忙しい子どもですが、視力を低下させないように対策をおこなってあげましょう。
近視予防メガネの選び方
近視予防メガネの選び方について、解説します。通常のメガネとは使用方法や選び方が異なるので、購入する前に確認しておきましょう。
近視予防メガネと一般的なメガネの違い
一般的なメガネは視力を矯正する目的で着用されますが、近視予防メガネは視力の低下を抑えるために使用されます。、基本的に近視予防メガネは近視の進行を刺激する遠視性デフォーカスを減らすため、近視予防に効果的であるといわれています。
近視予防メガネにはさまざまな種類があるので、それぞれ解説するので確認しておきましょう。メガネだけでなくコンタクトレンズにも近視を予防する効果があるものも販売されているので、あわせて調べておくことがオススメです。
子どもにあった方法を選択することで、長く着用が続き近視予防の効果があらわれやすくなります。
近視予防メガネの種類と特徴
近視予防のメガネは、
- マイオキッズレンズ
- ブルーライトカットメガネ
- ピンホールメガネ
といった種類のものがあります。それぞれの特徴を、解説します。
マイオキットレンズ
マイオキッズレンズは、近くのエリアを見るときにプラスの加入度数をつけて調整を助けることでラグの調整ができるため、近視の予防が可能です。近視の予防だけでなく、スマホやタブレットなどのデジタル機器から受ける眼精疲労も少なくしてくれます。
ブルーライトカットメガネ
ブルーライトカットメガネは、人間に悪影響があるといわれているブルーライトに特化したメガネです。通常のレンズにブルーライトをカットする専用のコーティングを施すことによって、近視の進行を抑えてくれます。
デジタルデバイスや日光のなかにはブルーライトが含まれていて、睡眠の妨害や光に対する過敏症、ドライアイなどに影響を与えます。ブルーライトカットメガネはこれらの影響が少なくなるため、近視や目の症状で困っている方は着用を検討してみましょう。
ピンホールメガネ
ピンホールメガネは、小さな針穴があいているメガネのことで光が収束されて目のなかに入るためピントがあいやすくなります。視力の向上やピントの調整量が少なくなるメリットもありますが、周辺視野が狭くなる点には注意が必要です。
子ども用近視予防メガネの選び方
子ども用近視予防メガネの選び方としては、子どもの視力や顔のサイズにあわせたメガネを選ぶことが大切です。子どもの視力や顔のサイズはすぐに変化することもあるため、定期的な確認をおこなうようにしましょう。
メガネは長時間つけることも多いので、子どもが快適にメガネをつけられるように軽量素材が良くてデザイン性のいいものがオススメです。
実際に決めるときは、子どものライフスタイルなどにあわせて眼科医に相談をしたあとで選ぶようにしましょう。眼科医への相談をする前に、屋外での活用時間やスマホのスクリーン時間を確認しておくと診察がスムーズになります。
近視予防にはアイケアークリップがおすすめです。メガネにつけるだけで簡単に装着できるので、子どもでも使いやすいのが特徴となります。姿勢や部屋の明るさといった視力低下を促す状態を察知して知らせてくれるアイテムです。
近視予防メガネを使用するときに注意すること
近視予防メガネを使用するときの注意点は、
- 使用時の注意点
- クリーニングや保管するときのよくある失敗
- 一般的なメガネとの違い
- メガネが近視に与える悪影響
といった点です。それぞれ確認しておきましょう。
使用時の注意点
近視予防メガネを使用するときは、眼科医から指摘された着用時の注意事項を必ず守るようにしましょう。注意事項を守らないことで、目に悪影響を与えたりかえって近視の進行を進めてしまったりします。
子どもには特殊なメガネであることを理解してもらって、友達などの近視予防が必要でない方は着用しないように指導することも大切です。
クリーニングや保管するときによくある失敗
近視予防メガネも、クリーニングや保管は通常のメガネと同様の方法が必要になります。よくある失敗としては、硬い布でレンズを拭いてしまったりホコリがついた状態でクリーニングをおこなってしまうことです。
子どもがよく服の裾などの硬い布でメガネのレンズを拭くところも見かけますが、レンズを傷つけてしまう原因となります。子どもは学校のグラウンドでよく遊ぶため、レンズにホコリが付着しやすくなります。
ホコリがついた場合は水洗いなどが必要になるので、学校で子どもがレンズを洗うことはオススメできません。少し不便に感じるかもしれませんが、学校ではレンズのクリーニングをおこなわず、自宅で保護者が正しい方法で洗浄すれば綺麗なレンズのまま使用が可能です。
一般的なメガネと併用するときに気をつけること
近視予防メガネと一般的なメガネを併用するときに気をつけることは、眼科医から指示された着用時間を守ることです。学校などの保護者が管理できないときに、近視予防メガネの着用時間を管理できるようにルールを決めておきましょう。
どうしても着用時間が守れない場合は、学校の教師に相談して子どもだけに管理を任せないことも大切です。
近視予防メガネの効果によって、子どもの視力が変化することも考えられます。度数のあっていない一般的なメガネを使用してしまうと、近視が進行する原因になってしまうため、定期的な視力検査をおこなうことがオススメです。
メガネが近視に与える悪影響
メガネを使用することで、近視に悪影響を及ぼすこともあります。主な原因となるのは、
- 近視用メガネで近くを見続ける
- 使用環境にあっていないメガネの使用
- メガネのかける位置がずれてしまっている
といった点です。
近視用メガネで近くを見続ける
近視用メガネで近くを見続けると、目に疲労がたまりやすくなり悪影響もでてしまいます。人間の目にはピントを調整する筋肉がありますが、近くを見るときは目の筋肉を緊張させるので負担が大きくなります。
目の疲労がたまることによってピント調整が効かなくなってしまい、近視の進行につながるため注意が必要です。
使用環境にあっていないメガネの使用
度数や使用シーンにあっていないメガネも、目に負荷をかけてしまうことがあります。屋内や屋外、使用する部屋の明るさなど生活環境にあわせて度数は設定されます。
使用環境にあっていないメガネは目がピント調整のために余分な筋肉を使用するので、負荷がかかりすぎてしまい目の健康に悪影響です。
メガネのかける位置がずれてしまっている
メガネの度数があっていてもかける位置がずれてしまうと、目の疲労や視力低下の原因となります。日々のメガネのかけ外しやネジのゆるみによって、目とレンズの距離がずれることでうまく視力矯正ができない恐れもあります。
メガネのかけ外しは両手でおこなうように注意して、定期的にネジのゆるみがないか確認することがオススメです。
メガネだけでなく定期的な視力検査や、メガネの更新時期を守ることでもメガネの使用による悪影響は減らせます。眼科医やメガネ屋の専門家に相談して、定期的な確認をするようにしましょう。
「近視予防メガネ」に関するよくある質問（FAQ）
近視予防メガネに関するよくある質問について、まとめました。いざというときに困らないためにも、それぞれ確認しておきましょう。
Q.近視進行抑制メガネの治験はどのような結果を示していますか？
最新の治験では、近視進行抑制メガネが子どもの近視の進行を遅らせることが確認されています。これらのメガネは特定の光学設計によって目の成長を調節し、近視の進行を抑制することが可能です。
長期にわたる研究と複数の臨床試験の結果、効果の持続性と安全性が示されています。子どもの近視進行が気になる方は、眼科医に相談してみましょう。
Q.近視性デフォーカスとは何ですか？
近視性デフォーカスは、眼球の成長を調節して近視の進行を遅らせるために使用される光学的原理です。網膜の前方にピントが合うように調整することで、遠視性デフォーカスを矯正できます。
特殊なレンズを使用して網膜の前方にピントをあわせることで、眼球の過度な伸長も防ぐことが可能です。この原理は、近視進行抑制メガネや特定のコンタクトレンズに応用されています。
Q.マイオキッズレンズの口コミはどうですか？
マイオキッズレンズはとくに子どもの近視進行を抑制することを目的としたレンズで、肯定的な口コミが多いです。親御さんからは、レンズの着用が子どもの近視の進行を遅らせたとの報告が多く、快適性と効果に対する満足度が高くなっています。
一部には個人差による効果の違いを指摘する声もありますが、全体的にはその使用に対して肯定的な評価が多いです。
まとめ｜子ども向け近視予防メガネの特徴や注意点を理解しておこう
この記事では近視予防メガネの特徴や選び方、使用時の注意点についてご紹介しました。近視予防メガネを使用するときは、専門の眼科医に相談することがオススメです。
使用するときは着用ルールを子どもに守ってもらい、定期的な検診を受けることが大切です。日常生活のなかでデジタル端末に触れる機会が増えて、子どもの近視が増加しています。
子どもの目を近視進行から守るためにも、近視予防メガネの使用や生活環境を整えることがオススメです。
この記事を監修した人
藤原多聞さん
クリア電子株式会社マーケティング部 / 東京都台東区出身経営学修士（MBA）
ビジネス・ブレークスルー大学大学院で修士課程を修了後、スタートアップの世界に強い興味を持ち、 アイケアークリップのプロジェクトへ参画する。「日本の小中学生の近視率を２割以下に抑える」ことをミッションに掲げ、近視進行抑制市場の活性化に取り組んでいます。